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広島の学生・社会人サークル広報団体

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「クライマーの、クライマーによる、クライマーのためのサークル・・・!」

数年前から一般の方やファミリー層にもキャンプやアウトドアが流行り、山岳グッズを扱う店舗やボルダリング施設が増えてきました。
そんななか、更にストイックかつ過酷な「アルパインクライミング」を中心に活動されている「山岳同人RAIZ」さんをポケプラで紹介させていただくことになりました。
2015年7月19日昼下がり、青少年センターにてRAIZ代表の小林さんからお話を伺わせていただきました。
その日はとても暑い日だったのですが、「多分見たことない道具が多いでしょうから、分かりやすいように・・・」と、様々な登山用装備を持ってきて下さいました(本当にありがとうございます!恐縮です!)
登山バックから取り出される道具はどれもずっしり重たく、過酷な雪山や氷の上、岩壁などをよじ登る間、人間の命を守る重要な装備品なのだと実感しました。
それでは、さっそくお話を聞きたいと思います!

サークル名の由来はなんですか?

Realization(実現) Ascent(登攀) Infinity(無限) Zeal(熱意)
以上の4つの英単語の頭文字から成り立つ造語で、読み方は「上昇」を意味するライズ(Rise)に由来します。会員が本会を通じて、無限(Infinity)の熱意(Zeal)で登攀(Ascent)を実現(Realization)し、より高みを目指して上昇(Rise)していけることの願いをこめて命名しました。

どういう活動をしているサークルですか?

アルパインクライミング、スポーツクライミング、冬期縦走、沢登り、バックカントリースキー等の活動を行っています。
普段の週末は近郊の岩場でフリークライミングの練習を行っています。日帰りがほとんどなので、自分のペースで参加することが可能です。連休がとれればアルパインクライミングをしに、北アルプス等へ遠征もしますが、スポーツクライミングだけ行っているメンバーもいます。

どれも初めて耳にする単語ですので、ちょっと説明していただいてもよろしいですか?

山登り系のアクティビティをザックリ分類すると、里山や登山道を歩いて登ることを『ハイキング』や『トレッキング』、手足を駆使したり特別な道具(ザイルやピッケル)などを使ったりして登ることを『クライミング』って言うんですね。
スポーツクライミングは、ロープ(命綱)を使って安全を確保しながら登る『フリークライミング』やマット等を敷いて比較的低い岩を登る『ボルダリング』などがあり、ある程度整備された環境で登ることができるスポーツ性の高いものを指しますね。いずれも道具は登る手段としては使わず、墜落を止めることのみに使用します。
一方でアルパインクライミングは、より自然条件の厳しい環境下での登攀(とうはん)を指します。スポーツクライミングが乾いた岩のみを登るのに対し、アルパインクライミングは雪や氷が混じったルートを登ることもあります。
あと、冬季縦走は、読んで字のごとく冬登山のことなんですが、主に冬の積雪時期にしか渡れない山岳エリア等を縦走しています。
沢登りとは、山筋を流れる細い川(沢)や滝を登ったり(時に泳いだり)することです。バックカントリースキーとは、雪山スキーとかスキー登山と思ってくれたらいいです。

登山に関するジャンルやカルチャーってものすごく幅広いですね・・・。このサークルを作ったきっかけは?

もともとは他の山岳サークルで活動をしていたのですが、そこはハイキングを楽しむ方が多く、クライミングに打ち込む人間がほとんどいなかったんです。だんだんそれが欲求不満になってきて(笑)、「クライミングに特化したサークルを作りたい!」と思い、賛同してくれる人を募って2014年に設立しました。

クライミング初心者も歓迎と書いてありましたが、具体的にどれくらいのレベルの人を入会OKにされているのでしょう?(最低限これはできないといけない等)実際、初心者で入会された方もいますか?

まぁやっぱり、「元々登山をやってた」という方が入会されることは多いですけど、経験者じゃないと絶対無理ってわけではないですよ。昨年入会してくれた30代前半の男性メンバーがいますが、今まで一回もクライミングとか経験したことなかった子で(笑)バンドで音楽活動していたそうです。そんな子でも、基礎的な技術を覚えてもらって、少しずつ登り方を覚えてもらって、だいたい半年くらいで先輩と2人1組の登攀は出来るようになりましたよ。

そんな初心者の方には、まずどんな練習をしていくんですか?

ボッカ訓練(重たい荷物を持って登山する練習)やアイゼン歩行訓練(雪山や氷の上を歩くために登山靴に装着する金属製の爪付き道具(アイゼン)を付けたままで歩行する練習)をやったりします。
また、大竹の三倉岳という山によく登りに行くんですが、比較的初級のルートなら初心者に方でも十分上がれるんです。クライミングは筋力や心肺能力よりも“技術”がモノをいうんですね。何度も登ってもらって、必要な技術を体で覚えてもらいました。
他には、命綱の張り方なども、まずは初心者でも怖くない方法(もし滑落してもそこまでずり落ちない)でやってもらって、それに慣れたらもう少し本格的な方法で・・・というふうに(笑)度胸も少しずつつけてもらいました。クライミングは『危険要素を乗り越えるのが最大の魅力』なので(笑)

現在メンバー数は何名ですか?

社会人メンバーばかりなので、転勤など仕事の都合で多少増減しますが、現在は8名ですね。 30代4名、40代2名、60代2名で、全員男性です。

どんな職種の方がいらっしゃいますか?

私は造園関係の仕事をしていますし、インテリア関係の仕事をしている人もいます。普通のサラリーマンが多いですよ。学生時代から何か特別なことをやっていた・鍛えていたという方はあまりいないですね。

みなさん、どんなきっかけでRAIZに入会されたんでしょう?

例のバンドマンの子は「ブログを見て、クライミングに憧れて」というのがきっかけでした。
他には、すでに山岳活動はしているけど「クライミングの技術をもっと高めたい」という希望で入会された方もいらっしゃいますね。
RAIZのサークル内の雰囲気って、どんな感じですか?
メンバーが一堂に会して一緒に登山しに行く、というのはそんなにないです。仕事の都合とかそれぞれ異なるので。「来月、○○山に行くけど、誰か一緒に参加しますか?」「あ、じゃあ休み取れるんでご一緒しましょう」というふうに、個々がお互い呼びかけて一緒に登ることが多いです。
でも不思議なもので、年に数回飲み会を開くんですけど、ほとんど会ってなかったり面識がない者同士でも、同じクライミング愛好家ってだけで、話が盛り上がるんですね。山岳人の仲間意識はとても強いです。他の山岳サークルさんと一緒に飲んだりすることもありますよ。
メンバー全員が自立したクライマーを目指しており、より困難で、かつリスクマネージメントの高いクライミングを実践していくことを目標としています。ウチはメンバー個々の自由な活動が基本となっていますが、安全管理についてはルールを設けており、その点は山岳会に近い性格を持っています。
山に登る際は必ず事前に私たち上部に報告してもらいます。「あなたの今の技術だとそのルートは危ないからやめときなさい」「下山したらその日のうちに私に報告してください」等の指示やルールは、きっちり守っていただいています。サークルメンバーの命を守るために、必要なことなんです。

定期的にミーティングを開いたり集まって何か打ち合わせをしたり・・・ということはありますか?

登山後の帰りの車の中で雑談をすることはありますが、何か特別に時間を設けて定例会を開くということはしていません。社会人サークルなので、そういうことに時間を割いてもらうことはメンバーの負担になりますし、出来るだけ『登山』の活動のみに集中させたいと考えています。
会員間の情報交換(山行募集や報告等)はメーリングリストで行っていますね。
RAIZがサークルとしてメンバーに提供することはごくごく少ないですよ。メンバーの安全管理と、クライミングに対してのメンバーのモチベーションをいかに維持させてあげるか・・・ということくらいでしょうか。

参加費はいくらですか?

入会金(初年度のみ)1,000円、年会費6,000円があります。
また、登山中の事故など万が一の時の救助・捜索費用のための保険としての互助制度協賛基金(労山新特別基金)に入っていただきます。基本的に5口以上の加入(年間5,000円~)をお願いしております。

サークルで大事にしていること、ポリシーは何ですか?

安全のマネジメントがしっかり出来るか。それに尽きますね。
気温や湿度、天候や急なトラブル等にも対応ができるような知識と技術を持ってもらうこと、自身の力量以上の山にチャレンジする等無謀な行為はしないこと、そういうことは常に厳しく伝えています。でもそれ以外はほぼ個人の自主性に委ねています。

今後の目標や夢はありますか?

よく使わせてもらう大竹の三倉岳は、全国的にも有名なクライミングエリアなのですが、長年、ここのルートを整備されてきた大先輩がいらっしゃいます。高い技術と知識をお持ちで、全国のクライマーが安全に活動できるよう、行政や管理団体が行けないようなエリアなどを丁寧に整備してくださっています。
10年後20年後も三倉岳を名峰として存続させていくためには、そんな諸先輩方の活動と意思を、次代のクライマーで引き継いでいかなくてはなりません。そのためにも広島のクライミングシーンをもっと盛り上げていきたいんです。
私は現在、日本勤労者山岳連盟中国ブロックの講師として雪崩事故防止講習会などで県内の山岳仲間に情報発信を行っていますが、そういう活動も含め、広島のレベルを押し上げるための手助けをしたいと考えています。

最後に一言、メッセージをお願いします!

山岳で展開するクライミングは厳しい自然の驚異の中で、自分の小ささ、弱さ、そして逆に強さを実感できます。ぬるい日常にリアルな刺激を与える貴重な体験ができますよ!
ジムから外岩へデビューしたいという方、まったくの初心者の方も大歓迎です。ぜひ、一緒に登りましょう!

★RAIZ入会を希望される方へ~入会資格~★
1.向上心を持ち、より困難なクライミングを目指して自主的に実践していく意思がある者
2.クライミングのリスクや事故の重大性、周辺への影響を十分に理解し、全てにおいて自己の責任として受け入れることができる者
3.Eメールの使用ができる者
4.組織運営に協力し、山行報告の提出、情報交換を積極的に行える者
5.別に定める規約、その他規定を承認し、遵守できる者
6.代表または副代表と面会し、上記のことを確認できた者

クライミング初心者の方も大歓迎です。

連絡先:小林 crampons1234@gmail.com

ブログ:http://raiz2014.blog.fc2.com/

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